5月28日(木)に原宿のサッカー&カフェ「mf」で行われるトークイベント、『Talking About Football』の第29回についてご紹介します。


『 Talking About Football Vol.029 岩谷篤人 』

「 個人がドリブルするだけでは、所詮ひとりの人間の2本の足にしかすぎない。2人がパスで組み合わされば、2本の大きな足になる。それが3人、4人となったら、もっと巨大な足になる。 」

ー『 Number Web フットボール新語録 』より

育成界、異端の指導者ここにあり。

「 セゾンFC 」監督・元「 野洲高等学校 」ヘッドコーチ 岩谷篤人

約30年前、西武百貨店の融資を受け、滋賀県でセゾンFCを設立。

プロコーチとして小学生と中学生の指導に関わり続け、10名以上のJリーガーを輩出。

「 勝ったり負けたり、または、上手い・下手という現在の状況の中だけで考えるのではなく、10年・15年先の日本のサッカー、世界のサッカーがどのようになっているのかを見据えて、その上で子供の育っていく青写真を描き、その最初のベースをつくるのが4種年代(小学生年代)です。 」

ー『 サッカークリニック 』より

2003年には、野洲高校のヘッドコーチに就任し、3年後の2006年、日本中を魅了した攻撃サッカーで全国制覇を成し遂げたのでした。

「 選手を見ていれば、答えはわかる。 」

その指導方法は、とにかく選手ありき。

選手から表出している成長の種や課題を見極め、オリジナリティに溢れたアプローチで選手の心を揺さぶっていきます。

「 攻撃になったら歩け。走ったら正確にボールを扱えない。歩けば、より技術を出せる。 」

ー『 Number Web フットボール新語録』より

今回は岩谷さんの「 指導哲学 」について、そして「 日本サッカー 」が持つ可能性についても、たっぷりと語っていただこうと思います。

「 最近はいろんな情報がありすぎて、指導者が教えすぎて、みな同じサッカーをしているチームが多い。日本のサッカーはこのままじゃあかん。少年はもっと本能的にプレーしてもいいんじゃないか。勝ちたい、抜きたい、というガムシャラな本能が見たい。W杯決勝の舞台に “ 少年のまま ” 立ったのはメッシが初めてや。俺らはメッシに教わらなアカン。

枝を切って枝向きを修正して、こじんまりとまとまった、自分の思い通りの盆栽を作っていないか。枝を切らなかったらどんな育ち方をしていたんだろう、と想像しなきゃ。枝を切るなら、枝を切る責任を持たなアカン。

教えたいと思って教えたことの90%は伝わらない。残りの1割が伝わるかどうか。むしろ、教えようと思ってないことの方が副作用的に伝わることの方が多い。それを、指導者が自分でわかってるかどうかが大事。 」

[開催概要]

開催日時:
2015年5月28日(木) 20:00 KickOff

開催場所:
futbol&cafe mf 東京都渋谷区神宮前3-18-12

参加費:
2,000円(ワンドリンク付き)

*当イベントは予約制となっております。
03-3401-5600 もしくは mail@mf-tokyo.comまでご連絡ください。


[岩谷篤人 プロフィール]

「セゾンFC」監督、元「野洲高校」ヘッドコーチ。
現在は全国で、指導者講習会なども行っている。

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手