ホーム、カンプ・ノウでバイエルンを下したバルセロナ。

試合を決めたのは、あまりに特別であまりに強烈な「個」だった。

試合は長く0-0のまま進んだが、77分、リオネル・メッシがマヌエル・ノイアーの守るゴールを強引にこじ開け先制ゴールをゲット。すると直後の80分にも巧みなステップワークから相手DFジェローム・ボアテングの重心を完全に崩すと鮮やかなチップキックで追加点をあげる(ゴール動画はこちらから)。

そして試合終了間際にもカウンターからネイマールがダメ押しとなる3点目を奪い、タイムアップ。

77分まで試合ははどちらかと言うとバイエルンの思惑通りに進んでいたが、バルセロナはわずか13分間で試合を自分たちのものにして見せた。試合前、グアルディオラ監督はメッシについて「止める術がない」と話していたが、奇しくもその通りの結果となってしまった。

強大なライバルを3-0と破壊し、バルセロナは決勝進出を大きく手繰り寄せた。

しかし、さすがはペップ率いるバイエルンである。この試合ではバイエルンがボールをキープする時間も多く、このようなスタッツが出ている。

こちらは、UEFAが発表したスタッツである。

上からの2項目目の"Possession(支配率)"にご注目。バルセロナ47%、バイエルン53%となっている。そう、ポゼッションサッカーを信条とするバルセロナが支配率でバイエルンを上回れなかったのだ。

『Opta』によれば、バルセロナがUEFAチャンピオンズリーグの舞台で相手チームを支配率で上回れなかったケースは2006-07シーズンのブレーメン戦以来約8年半ぶりとのこと。その連続試合記録は96試合でストップした。

また、パス数ならびにパス成功数ともにバイエルンがバルセロナを上回っている。こういった現象が起きるのは、こちらもかなり久しぶりであるはずだ。

なお、前半終了間際の支配率はバルセロナ51%対バイエルン49%。この試合のアクチュアルプレーイングタイムは60分21秒であった。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介