8日、バイエルンとのDFBポカール準々決勝に挑んだレヴァークーゼン。試合は90分で決着がつかず、延長戦に突入した。

0-0で進んだ試合は延長戦でもゴールが生まれず、PK戦に。

レヴァークーゼンは1人目のヨシプ・ドルミッチのキックが相手GKマヌエル・ノイアーに防がれ、出ばなを挫かれる。その後バイエルンはロベルト・レヴァンドフスキやシャビ・アロンソといったPKの名手が次々と登場し、5人連続で成功。バイエルンがこのPK戦を5-3と制し、準決勝に進出した。

今シーズン、すでにUEFAチャンピオンズリーグのベスト16でアトレティコ相手にこちらもPK戦で敗れていたレヴァークーゼン。PK戦での敗退は今シーズン2度目であり、その相性の悪さが目立つ形となっている。

さて、そんなPK戦に弱いレヴァークーゼンだが、過去の成績を調べてみると弱いのはPK戦だけではなかった。過去5シーズンにおいて、延長戦に入った試合の勝敗を見てみよう。

2014-15シーズン

UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16 2ndレグ
[PK戦] ○アトレティコ・マドリー 1 - 1 レヴァークーゼン●(4-2 on penalty)

DFBポカール 準々決勝
[PK戦] ●レヴァークーゼン 0 - 0 バイエルン○(3-5 on penalty)

2013-14シーズン

DFBポカール 準々決勝
[延長戦] ●レヴァークーゼン 0 - 1 カイザースラウテルン○

2012-13シーズン

DFBポカール 2回戦
[延長戦] ●アーミニア・ビーレフェルト 2 - 3 レヴァークーゼン○

2011-12シーズン

DFBポカール 1回戦
[延長戦] ○ディナモ・ドレスデン 4 - 3 レヴァークーゼン●

2010-11シーズン

DFBポカール 2回戦
[PK戦] ○ボルシアMG 1 - 1 レヴァークーゼン●(6-5 on penalty)

過去5シーズン、レヴァークーゼンは延長戦あるいはPK戦にまでもつこれこんだケースが6度あるのだが、そのうち5度で敗退している。そう、90分で決着がつかなかった時、レヴァークーゼンは高い確率でその試合に敗れているのである。

さらに、2013-14シーズンには当時2部のカイザースラウテルンに、2011-12シーズンにも当時2部のディナモ・ドレスデンに延長戦の末敗れるなど、下部リーグのチームにもその勝負弱さを露呈してしまっている(しかも後者に関しては0-3から4-3にひっくり返されている・・・)。

かつて、クラウス・トップメラーに率いられ、欧州で旋風を巻き起こしたレヴァークーゼン。2001-02シーズンにはリーグ戦、カップ戦、CLの3コンペティションで2位(準優勝)となり、その「シルバコレクター」ぶりが話題となっていた。

こうした競った試合で勝ち切る勝者のメンタリティを、“革命児"ロジャー・シュミットは植えつけることができるだろうか。

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