イングランドの女子1部リーグでなかなか見事なトリックプレーが決まった。

このプレーが生まれたのは、ノッツ・カウンティ・レディース対アーセナル・レディースの試合である。白いユニフォームを着たノッツ・カウンティは、ペナルティエリア付近のゴール正面の位置でフリーキックを獲得する。

長い助走をとったのは、背番号23のローラ・バセット。当然彼女がキッカーに思われた。しかし、ホイッスルが鳴った次の瞬間!

助走に向かうバセットと出し手のジェイド・アブソンのタイミングが合わず、バセットは再び助走のスタート位置につこうとする。

しかし、その動きは完全にダミーであった。相手選手がポカーンとしたところをアブソンは一緒に並んでいたエレン・ホワイトへとすかさずパスを送り、ホワイトのシュートは見事な軌道を描きながらゴールイン!

見事な演技と鮮やかなシュートで決まったかに見えるこのゴールだが、よく見るともう一人重要な役目を担っていた選手がいた。

【次ページ】地味だけど大きな役割を果たしていた“黒子"とは?