19日、UEFAヨーロッパリーグRound of 16の2ndレグが各地で行われ、エヴァートンはアウェイでディナモ・キエフと対戦した。

トッテナムとリヴァプールがRound of 32で敗れていたことから、ELではイングランド勢で唯一の勝ち残りチームとなったエヴァートン。さらには前日のUEFAチャンピオンズリーグでマンチェスター・シティもベスト16で敗退しており、UEFA主催コンペティションでもベスト8に残る可能性があったのはエヴァートンだけであった。

グッディソン・パークで行われた1stレグはエヴァートンが2-1で勝利していた。しかし、ディナモ・キエフに前半のうちに3点を献上すると、76分にポルトガル代表DFアントゥネスにロベルト・カルロスばりの強烈なミドルシュートを決められるなど2-5と大敗し、逆転での敗退が決定した。

この試合を受け、「今シーズンの欧州カップ戦のベスト8にはイングランドのクラブが1つも残らない」というある意味で深刻な結果となった。

プレミアリーグといえば、スター選手が数多く在籍し、世界で最も人気の高いリーグとして知られている。UEFAカントリーランキングではスペインに次ぐ2位につけるなどCL、ELともに十分な出場枠が与えられているが、それに見合うだけの結果を残すことはできなかった。

そんなイングランドクラブの惨敗を受け、英国のテレビ局『ITV』がInstagram上に投稿した内容があまりにもシンプルかつ強烈であった。

ITV Sportさん(@itvsport)が投稿した写真 -

同局のスポーツアカウントが投稿したのは、黒地に大きく「0」とだけ書かれた文字。そう、これは欧州カップ戦のベスト8における、イングランドクラブの数を表しているのだ。

Instagramは、基本的にはビジュアルメインのソーシャルメディアである。しかし、こうした自国クラブの相次ぐ敗退を受け『ITV』が写し出したのは、ピッチで俯く選手でも悲しみにくれるファンでもなく、文字によるその過酷な現実であった。ノンバーバルなメディアだからこそ、文字で表現されることでそのインパクトが強調されている。

あまりに強烈なメッセージだが、これもメディアのあるべき姿。こうしたユーモア性はこの国ならではのものだろう。

ちなみに、イングランド勢が欧州カップ戦のベスト8に残らなかったケースは、1992-93シーズン以来実に22年ぶりのこと。この時はチャンピオンズリーグ、UEFAカップ、カップ・ウィナーズ・カップの3大会にイングランドから3クラブが出場していた。

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