(家族とは?)

まずは父に相談をした。父とは日本にいても常に連絡を取っている。大体はサッカーの話なのだが、その中で引退の話も出てきて、その後家族にも相談した。

(父からは?)

家族とはいつもその話をしてきた。彼らは支えてくれる存在であり、その前にも私が時間をかけて考えていたことは承知していた。それならば、それを尊重して応援すると言ってくれた。

(南米の強豪と対戦してきたが、代表とはどんな存在?)

ウルグアイ人は国を愛している民だと思う。私も常に代表でプレーすることが夢だった。そこで機会を与えられて、強豪と戦い続けてきた。

今振り返ると、小さいころにTVで試合前の国歌を歌っているのを見て、自分もいつか代表の舞台に出ることを想像しながら、私も一緒に歌っていた。それくらい愛着があった。

実際そうなった時には『そういえばこのような想像をしながら過ごしたな』と思い出したりした。とにかく、いろいろ思い出深い存在、愛着がある存在なので、これからもサポーターとして応援する。

(ホッとしている?寂しい?)

どちらともいえない複雑な心境だ。物事には始まりがあれば終わりもあるということで、いずれは引退の日が来るものだが、今後代表の試合を応援する側になるという意味では少し不思議な感覚が巡ってくるのではないかと思う。

代表に選ばれるというのは、選手として何よりの名誉であると思うが、その中で個人的にもいろいろなものを勝ち取ることが出来た。

しかし、それ以上に大切なのは、代表で知り合った数多くの方々がプロとして、人間として最高レベルの人物で、彼らとともに戦い続けることが出来たという点である。

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