3月4日、『Reuters』は「アメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)と選手組合(MLSPU)は、新たな協約を結ぶための労使交渉を再開した」と報じた。
今週末に開幕を控えているMLSであるが、先週末から3日間に渡って行われたMLSPUとの労使交渉が決裂し、選手側がストライキを行うのではないかと報じられていた。
給与の問題も話し合われていたが、『ESPN』などのメディアによれば大きなネックとなっていたのはフリーエージェント制度の扱いであると言われている。
選手側は「MLSで9年間以上プレーした28歳を超える者については、契約満了となった場合希望するチームに移籍する権利を持つ」という条件を求めていた。
MLSは選手が全てリーグ機構と契約する形となっており、満了になる際にも同リーグ内のクラブと直接交渉する権利がなく、12月に行われる再入団ドラフトで分配される。
このルールの改正を求めていた選手組合側とリーグ側の間の交渉は合意に至らず、火曜日の夜に保留のまま終了していた。そのため、ストライキで開幕が遅れる可能性も示唆されていた。
しかし、これを回避するために4日にも会談が行われることになり、再び両者が合意に向けて動き出すこととなった。
2015年度アメリカ・メジャーリーグサッカーは3月7日に開幕予定。新たに参入するオーランド・シティとニューヨーク・シティの対戦は、既に6万枚のチケットが売れているという。