監督時代、規律を重んじる指導者として知られたサー・アレックス・ファーガソン氏。

現在はUEFAのコーチングアンバサダーを務めており、昨日はエティハド・スタジアムで行われたマンチェスター・シティ対バルセロナ戦も観戦していた。

さて、そんなファーガソン氏の厳格さを表す一つのエピソードを、愛弟子であるデイヴィッド・ベッカムが明かしている。

話は2000年にまで遡る。

前年度、リーグ戦を制したユナイテッド。新シーズンの風物詩、FAチャリティ・シールド(現コミュニティ・シールド)の対戦を控えていた。対戦相手はFAカップ王者のチェルシーである。

なんでもベッカムはこの試合にモヒカンヘアーで挑もうとしていたようだ。新シーズンの開幕に向け、気合いも入っていたのだろう。

しかし、それに満足しなかったのがファーガソン氏であったようだ。テレビ番組の中で、ベッカムはこう話したそうだ。

デイヴィッド・ベッカム(元マンチェスター・ユナイテッド)

「サー・アレックス・ファーガソン監督が私のモヒカンを見て『剃れ』と言ってきた時、私はドレッシングルームにいた。試合開始の1時間前だ。

はじめは『ノー』と言った。すると、彼の顔が急激に変わっていくのが見えたよ。

そしてトイレに行って剃ったよ。彼はとても厳格だった。

それがクラブの信用だった。彼は全ての選手に対して本職に向くよう求めていたし、それが正しい見た目だとは感じなかったようだ」」

ちなみに試合は2-0でチェルシーの勝利。

ファーガソン監督の厳格すぎるこだわりとは裏腹に、ユナイテッドはちょっぴり苦いシーズンスタートを切ったようだ。

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