12日、『La Nación』など南米チリのメディアは、「元U-20チリ代表GKロナルド・バジャダレスが強盗により再び逮捕された」と伝えた。

報道によると、バジャダレスは商工業都市コンセプシオンで、銀行から出てきた夫婦が乗る車のタイヤをパンクさせ、3万ドルを奪った罪により逮捕されたという。

バジャダレスは現在27歳。2007年にカナダで開催されたU-20W杯で3位に入ったチリ代表メンバーである。

同チームはアレクシス・サンチェス(アーセナル)、ガリー・メデル(インテル)、アルトゥロ・ビダル(ユヴェントス)ら、現A代表の主力がズラリ顔を揃えるいわば“黄金世代"。バジャダレスは守護神を務めたクリストフェル・トセッリの控えGKだった。

そのトセッリ、セカンドGKだったネリー・ベローソがともにA代表へ上り詰める中、バジャダレスもまた次世代のA代表候補として将来を嘱望された。

しかしクラブではなかなか活躍の場がなく、2010年以降は無所属に。それから重度のうつ病に苦しんだという。彼は生き残るために犯罪に手を染め、2012年に空き巣などで4度、武装強盗などで2度、合わせて6度逮捕され、最近まで収監されていたとのことだ。

2007年にU-20代表チームの指揮を執ったホセ・スランタイ氏は、バジャダレスが2012年に逮捕された際このように話している。

「彼は最も期待されるGKの1人だった。しかし悪い仲間が道に迷う彼をおかしな方向へ導いてしまったんだ」

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