ドン・ガーバー
(MLSコミッショナー)


親愛なるグッドマン市長へ

「MLSの新規参入クラブをラスベガスへ連れてこようとするあなた方の努力に心から御礼をいいたい。あなたやあなたの市議会議員たちが盛況な繁華街にサッカースタジアムを建設するためのサポートを続けてきた全ての仕事にとても感謝している」

「残念ながら、我々の拡大発表のタイミングといつラスベガスの件を前進させることができるかが不確かな事により、2018年より先まではラスベガスを拡大マーケットの対象として考えることはできません」

「我々はあなたやあなたの事務所、そしてファインドレイとコーディッシュグループ(=協賛企業2社)と共に働くことを本当にエンジョイしています。将来、再びこの機会が訪れることを楽しみにしておりますし、適切な状況でそれが訪れることを信じています。ラスベガスはMLSの新規参入クラブにとって活気があり成功できるマーケットです」

グッドマン市長はこのMLS側からの通達について以下のように語った。

キャロリン・グッドマン
(ラスベガス市長)


「MLSが2017年か2018年の新規参入チームにラスベガスを選ばなかったことについてはもちろん残念に思っています。私は今でもMLSのチームにとってラスベガスがパーフェクトな場所であると信じています。また私は(ラスベガスの)繁華街への4億5000万ドル(およそ535億円)の投資と雇用創出の機会が失われたことを悲しんでいます」

「チームがここへ来ることは繁華街における他の開発を促進するものとなっています。私はMLSが今後もラスベガスが2018年より前のチームとして検討してくれることを望みます。また、リーグの決定が他のチームが我々の都市にやってくる妨げとならないことを期待しています」

MLSクラブのフランチャイズを務める事はやはり非常に大きな経済効果があるようだ。MLSが決定した理由はあまり明確ではないが、拡大を続けるためには土壌が必要となる。

MLSは1996年に発足したが、発足時のオリジナル10からタンパベイ・ミューティニーが撤退。そして途中参入したマイアミ・フュージョンと昨年元日本代表DF、加地亮が所属したチーバスUSAが撤退した。チーバスUSAに至っては大都市ロサンゼルスをフランチャイズとしながら経営危機に陥っての解散である。

どの都市で、どのタイミングで、どのように拡大していくのかは、非常にナーバスにならざるを得ない問題であり、MLSがラスベガスに対して下した決断は「今のタイミングではない」という雰囲気を感じる。

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