2013シーズン、新たに就任した高木琢也監督とともにJ2へ初参戦し、いきなり6位でJ1昇格プレーオフ進出を果たしたV・ファーレン長崎。準決勝で京都サンガと引き分け惜しくも敗退したものの、6位というのはJ2創設後に新規加入したクラブにおける初年度の過去最高成績。必然的に2年目の戦いに注目が集まった。
迎えた2014シーズンも開幕から順調に勝ち点を稼ぎ、10節終了時点では5勝4分1敗の3位。変わらぬ強さを見せていたが、5月に入って早々、チーム最大の得点源であるFW佐藤洸一が負傷離脱。これをきっかけに調子を落とすと、得意のホームで勝ち点を落とす試合が目立ち始めて徐々に失速。その後も怪我人などで再浮上に苦労し、結局14位でシーズンを終えた。
Jリーグ3年目の今季も引き続き、高木監督が指揮を執るが、前・神戸監督の安達亮氏がヘッドコーチに就任。
戦力面では、昨季出場時間トップ3だったDF山口貴弘(大分)、MF奥埜博亮(仙台)、MF三原雅俊(神戸)の期限付き移籍が終了した一方、DF刀根亮輔(名古屋)、MF梶川諒太(湘南)、2013年にも在籍したDFチョ・ミヌ(FCソウル)などを新たに期限付きで獲得している。
長崎は9日、2015シーズンの新ユニフォームを発表。サプライヤーは2年目のヒュンメル。(写真:ヒュンメル/エスエスケイ)
ホームは、クラブカラーである青とオレンジのストライプ柄を採用。
太めのラインは正面中央の青部分を「1」に見立て、クラブ10周年でJ1昇格というチームの願いを表現。シャツは昨季好評だったというタイトシルエットを継続している。エンブレムの下に見えるのは10周年記念ロゴ。
なお、引退した佐藤由紀彦の背番号10を受け継いだのは、徳島から新加入のMF花井聖。名古屋時代からテクニックは一級品の攻撃的MFが長崎の地で“開花"を目指す。
アウェイは2014モデルを継続。
デンマーク発のヒュンメルらしさにあふれる、白と赤のユニフォームは、坂本龍馬が結成した亀山社中(後の海援隊)の「二曳(にびき)」と呼ばれた白と赤の旗をイメージ。「アジアや世界に開けた視点が育まれた長崎をホームタウンにするチームとして、長崎らしさ、世界への視点を表現したい」という高木監督のリクエストを落とし込んだデザインだ。
また今季、クラブ10周年のコンセプトが『夜明け』であり、この先100年続くクラブへの礎を作る黎明期として“10年目"を位置づけていることから、坂本龍馬が語ったとも言われる「日本の夜明けは近いぜよ」というメッセージの意味も込められているとか。
GKモデルは、昨季ピンクだったホームが黄色へ変更。新しいFP用ホームと同じテンプレートでストライプにピンクを使用している。
緑のアウェイはFP用アウェイ同様、昨季モデルを継続使用する。
ユニフォームスポンサーは、胸の「ジャパネットたかた」、袖の「岩崎本舗」が継続。
「ジャパネット」は今年1月に発表されたアルファベットのみの新ロゴがさっそく入った。
2012年から背中に入っていた「リンガーハット」がパンツへ移り、背中は長崎を中心にLPガス事業などを展開する「チョープロ」と新たに契約を結んでいる。