2013年にJリーグ準加盟が承認され、同年11月、新たに創設されたJ3の“オリジナル11"としてJリーグへ参入したFC琉球。ただ、成績不振などを受け、その年のオフにエースストライカーの高橋駿太(現・長野)ら、多くの選手が退団。「J3元年」の2014シーズンはほぼ一からのスタートとなった。
AC長野パルセイロで近年の土台を築いた2年目の薩川了洋監督のもと、チームはJリーグU-22選抜と秋田に連勝スタート。さすがにJ2昇格を狙うクラブとの差は否めず、序盤戦のうちに中位~下位のポジションに定着したが、夏ごろから調子を上げ、天皇杯2回戦ではJ2の湘南ベルマーレを相手に延長戦の末1-2と善戦。リーグ戦でも、3巡目の23節以降は金沢、長野、町田の3強以外に敗れたのが最終節の福島戦だけと奮闘し、9位という成績でJ3の初年度を終えた。
今季も引き続き薩川監督が指揮を執る琉球は先日、2008年のデュド・ミヌング以来となるブルキナファソ出身選手、MFマックを獲得するなど積極的に補強中。26日に行われた新体制発表会見において、2015シーズンの新ユニフォームもお披露目している。(写真:マイター/イミオ)
昨季同様、イギリスの「マイター (Mitre)」ブランドで登場した、琉球の2015ユニフォーム。
日本でのライセンスを持つイミオはフットサルブランド「スフィーダ (SFIDA)」を運営していることでも知られる。
ホームはクラブカラーであるベンガラ(えんじ)をベースに、近年のトレンドである立ち襟モデルを採用。紳士的なイメージでありながら、沖縄の伝統工芸「ミンサー織り」の模様を大胆にプリント。さらに右腹部分には、沖縄の守り神である「シーサー」の透かしを配し、沖縄のチームならでは!といった感じの意欲的なデザインに仕上げている。
差し色として新たに取り入れられた紺も全体のイメージを引き締めている印象だ。
GKモデルも同じテンプレートで、ホームは引き続き黄色。ベンガラの背番号が地味に良い。
ユニフォームスポンサーは、胸の「プロトデータセンター」、背中の「セノン」が継続。袖と昨季「日本トランスオーシャン航空」が入っていたパンツは今のところ空白となっている。
2013年8月より長崎からの期限付き移籍で在籍していた、「浪速のゴン」こと中山悟志も完全移籍を果たした琉球。(※上段列のスキンヘッドの選手が中山)
ホームスタジアムの沖縄県総合運動公園陸上競技場は、J2基準を満たす改修工事が間もなく完了。3月15日(日)のJ3開幕戦はそのホームで、Y.S.C.C.横浜と対戦する。
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