1月22日、『Skysports』は「アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、イングランドサッカー連盟(The FA)に労働許可証制度を撤廃するように求めた」と報じた。
現在アーセナルはビジャレアルのブラジル人DFガブリエウ・パウリスタの獲得に動いていることが明らかになっている。
しかし、ガブリエウ・パウリスタはブラジルの代表に入ったことはない。その結果、FAが労働許可証発行の基準として定めている「過去2年間で75%の代表戦に出場している」という項目に合致しない。
現在FAの会長グレッグ・ダイク氏が移籍金の額で労働許可証発行の可否を決める新ルールを提唱しているが、現状ではガブリエウ・パウリスタは特例がない限りプレミアリーグではプレーできない。
アーセン・ヴェンゲル監督はこれらの状況に対して不満を述べ、制度は撤廃すべきだと話した。
アーセン・ヴェンゲル アーセナル監督
「理想的なのは、完全にオープンで、誰でも入ることが出来るものだ。
我々は、17歳の頃にディ・マリアをチェックしていた。国際的な大会で視察し、彼をここに連れてきたかった。しかし、彼はポルトガルに行き、そしてスペインへと移った。
それはなぜか? なぜならば、彼はイングランドで労働許可証を取得できなかったからだ。
それが何の意味を成すのか? イングランドに連れてこようとするときには莫大な価値となっており、その莫大な金額を払えるものだけが可能になる。
彼はレアル・マドリーに行った。彼らはそんな支払いは必要としていない。我々はそれに気づく必要があるよ。
(非EUの選手を制限する動きについて)
アカデミーの問題の解決に近づくには、2つの方法がある。
1つ目は国境を完全に閉じ、イングランドの選手だけでプレーすることだ。しかし、それは世界的なプレミアリーグの魅力を殺してしまう。
2番目の解決方法は、こう言うことだ。『見ろ! 我々は世界で最もいいリーグを持っている。そして、世界最高の選手がここにある!』 これは、競争をするための重要なポイントである。
確かなことは、トップレベルの選手と若い選手がそこにいれば、発展に繋がる大きな可能性を持つということだ。
もし平均的な選手と若手を置いたならば、若手も平均的な選手になる可能性がより高くなるのだ」