1月17日に開幕を迎えたアフリカネイションズカップは7日目。初戦でガーナに勝利したセネガルと、アルジェリアに惜しくも敗れた南アフリカの戦いとなる。

▼対照的なチーム、フィジカルvsパスワーク

セネガルはガーナ戦で3バックを使用したが、この試合では4-2-3-1を使用。両ウイングにはムサ・ソウ、サディオ・マネを、トップにマメ・ディウフを使うという超攻撃的な配置であった。

しかし、自分たちの良さを出したのはどちらかといえば南アフリカであった。アフリカの中堅以上のチームでは最も体格的に劣る彼らであるが、その分技術と機動力には高い能力を持っている。

この試合でも、立ち上がりから中盤でのパスワークから前線の加速力を生かし、セネガルの守備陣を破りにかかっていた。

だが、セネガルもそれに苦しめられながらも、自分たちの強みであるフィジカルとパワーを生かして時にチャンスを生む。

本来点取り屋であるサディオ・マネとムサ・ソウがゴールから離れてしまっているうえに中盤を支配できないとあって、ゴール前での迫力には欠けていた。

しかし、後方でも強引にドリブルを仕掛けて一人抜いてからパスを送るなどして、うまく組織が連動しないところを補い、個々の力で押していく。

前半はこの対照的な姿勢がぶつかり合い、やや南アフリカ優勢だがセネガルにも可能性がある、という内容だった。

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