元日本代表のラモス瑠偉氏が監督を務めるJ2・FC岐阜は28日、メキシコでプロデビューしたMF小野悠斗の獲得を発表した。
Qolyでは2011年から何度か紹介してきたが、小野悠斗は1991年生まれの現在23歳。ベルギーの強豪スタンダール・リエージュでプレーする小野裕二の実兄で、左利きだが弟と同じく小柄でテクニックに優れ、広い視野と正確なキック、戦術眼に長けた攻撃的MFである。岐阜の公式には『豊富な運動量とパスセンスがあるMF』と紹介されている。
世界に飛び出し技を磨いた苦労人
小野は1歳年下の弟と同じくマリノスユースで育ったもののトップ昇格を果たせず、2010年に海外へ活路を求めた。
そして当時オランダ1部だったNECのテストに合格するが、クラブの財政難と外国人の最低保障年俸が高額であったことなどを理由に契約は見送られてしまう。それでも7月、ドイツでのテストを経て果敢にメキシコへ渡った彼はネカクサのU-20チームと契約に漕ぎ着けると、チームの主力とし活躍した。
同シーズン、ネカクサのトップチームが2部に降格したことでU-20チームが解散となったため、2011-12シーズンより2部に昇格したセラヤへ期限付きで移籍。2011年8月に念願のプロデビューを果たすと、9月にはプロ3戦目にして初ゴールを記録した。
以降もベラクルス、サン・ルイス(どちらも2部)とメキシコのクラブを渡り歩き着実に実績を積み重ねたが、今夏より所属クラブがない状況に陥り、その間スペイン・バレンシアB、清水エスパルスの練習などに参加したが話はまとまらず、このたび岐阜と契約する運びとなった。
メキシコ人にも認められ賞賛されたテクニック