27日に行われたベルギーリーグ第21節、スタンダール・リエージュ対ロケレンの試合で、スタンダールの小野裕二が待望の移籍後初ゴールを決めた。早速ご覧いただこう。

初ゴールおめでとう!

2013年1月に横浜F・マリノスから川島英嗣の所属するベルギーの強豪スタンダールに加入した小野。しかし、厚い層を誇るチームのなか最初の半年で無得点に終わると、さあこれからという新シーズン開幕を目前にした同年7月にはじん帯断裂の大怪我を負い、2013-14シーズンをまるまる棒に振ることとなってしまった。

それでも1年以上のブランクを経て復帰を果たした今シーズンは、9月の国内カップ戦で公式戦初ゴールを記録し、今月に入り急激に評価を高めている。年内最後となったこの試合でも先発起用され、序盤から予感を感じさせるほど調子の良さをアピール。すると待ち焦がれた瞬間は後半に訪れる。

1-0とスタンダールがリードして迎えた後半22分、フランス人MFアドリアン・トレベルの右サイドからの鋭いクロスを中央で待ち受けた小野が小さな体を投げ出し頭で合わせると、GKは全く動けず、ボールは見事にゴールへ吸い込まれた。

技巧派として知られる小野にしては珍しい体を張ったヘディングは、「どんな形でも結果を残したい」という彼の強い気持ちの表れだったと言えるだろう。そんな彼の心情を察していたかのように、小野はチームメイトからゴールパフォーマンスもままならないほど手荒い祝福を受けたのである。

加入から3シーズン、時間にして約2年を要した国内リーグ戦での初ゴールは小野にとっておそらく生涯忘れられないものになるはずだ。今日を新たなスタートとして、これから一層の活躍に期待したい。

試合はそのまま2-0でスタンダールが勝利。小野はフル出場、川島は怪我の影響もありベンチ外となった。

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