5位 ラッキー・シベコ(Lucky Sibeko)

南アフリカは2002年W杯頃やたらと代表チームメンバーを呼んでは試し呼んでは試しを繰り返していたのだが、その中には数名のシベコがいた。決して愛犬の名前ではない、れっきとした代表MFだ。他にジェラルド・シベコ、後年にはスタンリー・シベコが代表入りを果たしている。また、同時期にラッキー・マセレセレという代表選手もいたためデータ収集の面で非常に苦戦を強いられた。


4位 グッドマン・マジブコ(Goodman Mazibuko)

南アフリカ代表で若手や国内組が試されるとなると、シベコと同じく共に頻出したのがこのマジブコである。ほかにウェルカム・マジブコ、クレメント・マジブコなどが代表入りを果たした。仕事でデータをまとめる際にミスがないか調べるのはマジ厳しかった。


3位 レニルウェ・レツオロニャネ(Reneilwe Letsholonyane)

カイザーチーフスでも活躍した名ボランチ。機動力を生かしたガツガツ系のハードワーカーで曲者。一方で、良い選手ということは代表レギュラーとして数年プレーしたわけで、試合放映で多くの実況を泣かせてきた意味でも“曲者"である。同時期の代表ボランチには6位のタンダニ・ンチュマイェロがいる。詳細記録はどこにもないのだが2013年6月の中央アフリカ戦で唯一両者が同じ試合に出ている様で実況はさぞ大変だったことだろう。


2位 アサヴェラ・シェイクスピア・ムベキレ(Asavela Shakespeare Mbekile)‏

他の選手と比べると名前は普通・・・と思いきやミドルネームがかっこいいのである。2014年に代表デビューを果たした新しいボランチは、フィールドでの好演を期待できる。ちなみに愛称は「シューズ(Shooz)」。

1位 クワンダクウェンツィズワ・ムンゴニャマ(Kwandakwentsizwa Ishmael Mngonyama)

アフリカ杯2015で南アフリカ代表初選出となったセンターバック。さすがに名前を"Kwanda"と略することが多い様だがとにかく長い。20歳の選手でマメロディ・サンダウンズがパスを持っているのだが、トップチームでの出場は0。ローン先で経験を積んでいる中での代表入りとなった。2013年のネドバンク・カップで最も約束された選手賞に輝き、過去には元南アフリカ代表のマシュー・ブースから指導を受けたという。
とまぁ普通に紹介してしまったが、それだけ良い選手なのである。

是非、南アフリカ代表クワンダクウェンツィズワ・ムンゴニャマに注目してほしい。

南アフリカの人名が面白いのには理由がある。多民族国家である南アフリカはアパルトヘイト撤廃後に白人・黒人混同でチームが作られた。彼らにはお互いの伝統的ルールがある。なので、色んなタイプの名前が見られるのである。

例えば2000年頃のFWならばギリシャ系のジョージ・クマンタラキス、ズールー語のシブシソ・ズマといった具合だ。上述でも記した英単語を当てはめたもの(サプライズ、エクセレントといった感情以外にも有名な南アフリカ代表DFドクター・クマロの様に名詞をつけるケースも)は特に伝統といえる。

年月がたち現在は“時流"の名前や英語を崩したものなど各種ごちゃまぜになってきており、毎年毎年難解な名前が増えている様に思う。「キラキラネーム」は日本だけないのだ。これからも世界の名前事情に注目していきたい。

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手