丸山「ただ、タイでセレクションを受けた際に感じたのは、『タイ以外の国での実績がないと厳しい』ということ。
だから、タイよりは劣るけれどそこで圧倒的な活躍ができて、良い代理人と知り合えばタイ・プレミアリーグにも挑戦できるのではないかと考えて、大まかに言うとスリランカに移籍してきたわけです」
――以前、ご自身のTwitterで『UEFAチャンピオンズリーグに出るか日本代表になるまでおれは日本に帰らない』と呟いているのを拝見しました。どういう経験から、そういう決意に至ったんですか?
丸山「現実的に見ると厳しいですよね。
なんか、今から勉強して東京大学にトップで入学して主席で卒業する方が簡単なんじゃないかな、と思えるほどに(笑)。
ただ、記者出身で今NBAを目指してアメリカの独立リーグでプレーしているバスケット選手に松田鋼季さんという方がいて、その方のドキュメンタリーやブログなどを見ていると、おれも上を目指さなきゃいけないなと思うんです。
日本の感覚や先入観で見ると難しいですけど、世界の感覚で見ればそうでもないんじゃないか、とも思うんですよね。
日本人はこういうことを見れば、『100%無理』って言います。ただ、外国だと『99.999%無理』くらいな感じなんですよ。
僕はその0.001%にかけたい。あのミロスラフ・クローゼもドイツの7部リーグでプレーしていて、今やW杯の歴代得点王になっています。
自分でもJリーグや日本代表、CLを目指すと周りにいうのは恥ずかしいです。自分の才能や実績を考えると今プロになれていること自体が奇跡だと思っているので。
ただ『頑張ってもなれる世界ではないけれど、もっと頑張れば見えてくるものもあるだろうな』という考えでやっています。
それに、タイ・プレミアリーグやJリーグを目指すよりも刺激的だし、人生を捧げる価値のある目標ですよね」