11月3日、『Skysports』は「チェルシーのサポーターズ・トラストの会長を務めているトム・ロールズ氏は、スタジアムの雰囲気を良くしたいのならばクラブの行動も必要になると話した」と報じた。

先日のQPR戦終了後、ジョゼ・モウリーニョ監督は「スタジアムの雰囲気が静かすぎて戦いづらかった」と話し、ファンのより大きなサポートを求めた。

<参考>ジョゼ・モウリーニョ監督「スタンフォード・ブリッジは静かすぎる」

しかしサポーターズ・トラストの会長を務めるトム・ロールズ氏は、取材に対して「雰囲気を作るための環境がない」と話し、クラブの行動を求めた。


トム・ロールズ チェルシー・サポーターズ・トラスト チェアマン

「モウリーニョは、素晴らしい雰囲気ではないホームでポイントを獲得した。しかし、率直に言って、これは単にチェルシーだけの問題ではないんだ。大多数のプレミアリーグのクラブに共通する。

一つの問題は、サポーターの平均年齢が40歳以上であるということだ。そして、歌いたい人々がスタンドのそこかしこに散りばめられる。人々がどのように歌を始めることが出来るが、チームを支えられるかという点に焦点が当てられていない。かといって、人々がチームを支援しないわけではないよ。それが全てではない。

ファンはチームを応援する責任があるが、人々を歌わせることが出来ない。そうなるように環境を作っていくことはできる。率直に言って、種々様々な若い人々を得られるかどうかにかかっている。彼らは活動的に歌うことを促進する。

問題は、今、人々が立って歌うことが出来るかどうかだ。彼らは警備員に座るように命じられ、のちにクラブからは警告文が来るだろう。これらは、声援でチームを鼓舞する人々を応援していないということだ。

伝統的な英国のサッカー場の雰囲気は、他の文化にも通じるものだった。今、経済的な視点からそれを危険に曝していることは、近視眼的なものだ。

スタジアムの雰囲気を生成するファンベースは主に20代、あるいは10代の若者たちだった。彼らはチケット価格の高騰で最も被害を受けやすい者たちだ。その結果は、すべてのプレミアリーグのスタジアムで感知できる。

イングランドのサッカーを海外のテレビに伝えていくにあたって、その大部分は伝統、そしてピッチの雰囲気である。情熱的な応援が起こることを保証したいのであれば、単純ないくつかのステップを踏む必要がある」


【厳選Qoly】この冬、Jリーグにやって来るかもしれない外国人選手たち(2024-25年/MF・DF・GK編)