現地時間28日、ロシアのモスクワで2018年W杯の大会ロゴが発表された。
Proud to be part of spectacular unveiling of the official
#2018WorldCup emblem in Moscow. We have lift off! pic.twitter.com/OydqO2mboY
— Joseph S Blatter (@SeppBlatter)
2014, 10月 28
ICYMI: The Official Emblem for the
#2018WorldCup was unveiled in Moscow yesterday - http://t.co/aScGqQXneE pic.twitter.com/qreV9YisO0
— FIFA.com (@FIFAcom)
2014, 10月 29
2014年大会の閉幕から3ヶ月、2018年の一大イベントに向けた長いプロジェクトがついにスタートした。新しい大会ロゴは赤を基調としたデザインが施されており、宇宙ステーションにいる3名の宇宙飛行士によって公表。記念セレモニーにはFIFAのゼップ・ブラッター会長も出席していた。
そんなブラッター氏は今回のロシア訪問に際し、ウラジミール・プーチン大統領らと会合し、本大会に向けた確認を行ったと伝えられている。記者の前でも質問に答えており、本大会では政治的緊張状態にあるロシアとウクライナを別組に分ける措置を取ることを示唆している。
英国『Guardian』ではブラッターの発言が紹介されているのだが、この時、記者から3位決定戦の今後について質問があったようだ。3位決定戦はその扱いの難しさから廃止を主張する人も少なくない。この問いに対するブラッターの返答がなかなかブラッキーかつアイロニカルであったのでご紹介しよう。
ゼップ・ブラッター(FIFA会長)
(廃止論が出ている3位決定戦について)
「3位決定戦を廃止する予定はない。それはとても重要である。もし3位決定戦がなければ、UEFAの会長であるミシェル・プラティニは母国に銅メダルを持って帰ることができなかっただろうしね(笑)こういった試合はいつも激しいものさ」
ブラッターが引き合いに出したのは、1986年W杯のことである。
この大会、プラティニ率いるフランスは準決勝で西ドイツに敗れベルギーとの3位決定戦に進む。3位決定戦ではプラティニを先発メンバーから外したフランスは延長戦の末なんとか勝利し3位に輝いたのだが、「政敵」と目されるプラティニに遠回しに「文句があるなら言ってみろ」と囁いているようにも聞こえる。こうした形でプラティニの例を引き合いに出したところに何かしらの悪意を感じてしまうが、公の場でしっかりと釘を刺すあたりはお見事である。
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