『CNN』は「インテルの会長を務めているエリック・トヒル氏は、イタリアサッカー界はより透明性を高めてグローバル化を進めなければならないと話した」と報じた。
かつてヨーロッパサッカー界を席巻したイタリア・セリエAであるが、2006年に発覚したカルチョポリ(審判買収、ドーピングなど多くの問題を含んだ一大スキャンダル)の影響によって力を落とし、UEFAのリーグランキングでも5位に転落した。
インドネシアの実業家であるエリック・トヒル氏は、セリエAの業界に必要なのは投資家に対しての安全性と透明性であると話し、もし再びスキャンダルが起こればイタリアサッカーが死ぬだろうと警告した。
エリック・トヒル インテル会長
「イタリアサッカー界の構造、連盟、クラブ、リーグはよりグローバリゼーションに寛容にならなければいけない。
アメリカ・メジャーリーグサッカーを見ればよい。多くの海外の投資家がアメリカに集まっている。なぜなら、そこには業界の組織に透明性があり、安全性が確保されているからだ。試合が始まるまでに何が起こるかを理解できるのだ。
セリエAはその点簡単ではない。私はラッキーだった。しかし、より透明性があり、開かれたサッカー界にするというのは、誰もにとっての挑戦であると思う。
私は関係者に『もし2度目のカルチョポリが起これば、それはイタリアサッカー界の死を意味する』といつも話してきた。そうなれば2、3、4番手ではない。欧州で9番目のリーグになるだろう」