イングランド4部リーグに相当する『リーグ・ツー』で驚きの選手登録がされたと英国各紙が伝えている。

物語の主役となるのはスティーヴェネッジというチーム。創設38年目を迎えるチームの愛称は"The Boro"で、ウェールズ代表経験のあるスティーヴ・モリソンも在籍したことで知られている。

そんなスティーヴェネッジが驚きの選手登録をしていたそうだ。なんでも、55歳のGKコーチが先日行われたリーグ戦で選手登録され、ベンチに座っていたという。この選手の名はデイヴ・ビーサント。1959年3月20日生まれの現在55歳で、イングランド代表経験もある元プロ選手だ。

こちらがリーグ・ツー第12節カーライル・ユナイテッド戦の出場選手である。ベンチには確かにビーサントの名前がある。

【試合当日、トレーニングに励むクリス・デイとデイヴ・ビーサント】

記事によれば、スティーヴェネッジにはクリス・デイという第1GKがいるのだが、この度ビーサントの息子でチームの控えGKでもあるサム・ビーサントが負傷。チームの公式HPにもGK登録はこの2選手のみであり、この危機的状況に際しGKコーチであるデイヴ・ビーサントが選手登録された模様だ。

この試合カーライル戦でベンチ入りしたデイヴだが、出場の機会は回ってこなかった。息子であるサムの負傷離脱がいつまで続くかは分からないが、仮にデイヴが試合に出場することになれば、イングランドサッカー史上最年長での出場になるという。

ちなみに、今シーズンのJ2でもこれに似たことが起きており、GKが相次いで負傷したロアッソ熊本は、GKコーチである44歳の加藤竜二を選手登録させ話題となった。

なおこのビーサント、現役時代はチェルシーやノッティンガム・フォレストで活躍した選手で、中でも1987-88シーズンのFAカップ決勝リヴァプール戦では相手のPKを防ぐなどチームの優勝に大きく貢献している。

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