1997年7月にイギリスから中国へ返還されて以降、一国二制度のもとで認められてきた高度な自治が徐々に脅かされつつある中で起こった香港の民主デモ。デモの参加者は学生や若い世代が多く、「香港人」としてのアイデンティティを維持するため香港の主要な繁華街などの道路を占拠。既に10日以上が経過している。
一方、サッカーにおける香港はイギリス統治下であった時代から“独立国”であり、香港サッカー協会は東アジアでもっとも早い1914年、今からちょうど100年前の発足。アジア最古のプロリーグである香港1部はそのさらに前、1908年の創設で、サウス・チャイナ(南華)などの名門のほか、2012年7月から2年間「横浜FC香港」というクラブも存在していた。(現在は運営会社が地元企業へ移り、クラブ名も「YFCMD」に変更されている)
日本代表はこれまで香港代表と21回対戦しており、10勝5分6敗という成績。ただし、1970年代までは2勝3分6敗とかなり分が悪かった。
その香港代表が10日のシンガポールとの親善試合を前に新ユニフォームを発表。
チームカラーである赤のホームは濃淡によるストライプ柄を採用しており、シェブロン(V字)パターンのグラデーションがNikeの2014-15モデルであることを表している。
なかなかじっくり見ることがない香港サッカー協会のエンブレム。シャツの内側には「勁揪!(キック!)」の文字が見える。
アウェイは定番の白で、黒襟、袖口には赤を配したシンプルなデザイン。サプライヤーがNikeであることもあって浦和レッズのアウェイとしても行けそうな感じである。
新ユニフォームはシンガポール戦でさっそく使用され、試合は徐徳師と鞠盈智のゴールにより香港が2-1で見事勝利。昨年9月の同じくシンガポール戦以来となる白星をあげている。