新監督にルイス・ファン・ハールを迎えたマンチェスター・ユナイテッドだが、プレミアリーグの初戦ではホーム(オールド・トラフォード)でスウォンジー・シティ相手に1-2の黒星を喫するという最悪の門出となった。
敗戦後、「良い選手を移籍期間中に獲得する必要がある」と語ったファン・ハールだが、実は初戦の戦績があまり良くないのをご存じだろうか?以下はファン・ハールの就任1試合目の戦績である(クラブはリーグ戦、代表は指揮初戦で計算、プレシーズンマッチや国内カップ戦は含まず)。
◆マンチェスター・ユナイテッド(2014年7月指揮~)
2014年8月16日 VS スウォンジー・シティ (ホーム) 1-2で
敗戦
◆オランダ代表(2012年7月~2014年7月指揮)
2012年8月15日 VS ベルギー(アウェー)2-4で
敗戦
◆バイエルン・ミュンヘン(2009年7月~2011年4月指揮)
2009年8月8日 VS ホッフェンハイム (アウェー)1-1で
引き分け
◆AZ(2005年7月~2009年6月指揮)
2005年8月12日 VS スパルタ・ロッテルダム (ホーム) 3-0で
勝利
◆バルセロナ(2002年7月~2003年1月指揮)
2002年9月1日 VS アトレティコ・マドリー (ホーム) 1-1で
引き分け
◆オランダ代表(2000年7月~2002年1月指揮)
2002年9月2日 VS アイルランド (ホーム) 2-2で
引き分け
◆バルセロナ(1997年7月~2000年5月指揮)
1997年8月31日 VS レアル・ソシエダ (ホーム) 3-0で
勝利
◆アヤックス(1991年9月~1997年6月指揮)
1991年9月28日 VS フォルトゥナ・シッタート (ホーム) 3-1で
勝利
通算「3勝3分2敗」、しかも2勝は20世紀のうちに稼いだもの、最後に勝利したのはAZ時代の2005年と約10年間も初陣で勝ちがない。
名立たるビッグクラブを指揮し「稀代の名将」と称えられるファン・ハールにしては物足りない試合結果と言わざるを得ない。それだけ、「新任」での「初戦」というのは難しいものなのかもしれない。