8月15日、ポルトガルのトップリーグにあたるリーガ・ゾン・サグレスが開幕した。
今夏はスポルティング・リスボンに柏レイソルから田中順也選手が移籍したことで注目されているが、もともと選手の流出も台頭も激しいリーグで話題は多い。育成環境が整っているポルトガルの若手のみならず、ブラジルから無数の無名選手が渡ってくるため、いつどこからどんな才能が出てくるか分からない。
そして15日に行われた開幕戦、FCポルト対マリティモの試合でも大きな驚きがあった。
この試合FCポルトはマンチェスター・シティに去ったフェルナンドの代わりにだれを使うかというのが話題になっていたが、ルーベン・ネヴェスという背番号36番を着けた選手がスタメンに入った。
彼はなんと1997年3月13日生まれの弱冠17歳。昨年はBチームでもわずか2回ベンチ入りしただけで一度もプレーしていない選手だ。先日行われたU-17欧州選手権でキャプテンマークを巻いたことで知られるボランチである。
プロとしての初出場でアンカーを任された彼は前半12分、ショートコーナーからアレックス・サンドロのキックが流れてきたところを……
年齢を感じさせない冷静さ(外見もですが……)を見せ、新たなスターの誕生を予感させるゴールを決めた。
ポルトはこの後やや苦しんだものの後半ロスタイム、バルセロナから獲得したクリスティアン・テージョのアシストからジャクソン・マルティネスが追加点を決め、2-0で勝利。3ポイントに加えて期待の若手が活躍するなど、2年ぶりのリーグ制覇に向けて素晴らしいスタートを切った。