7月31日、『Skysports』は「スティーヴン・ジェラードは、昨年夏にルイス・スアレスがアーセナルに行こうとするのを止めたと明かした」と報じた。
今夏バルセロナへの移籍が決定したルイス・スアレス。ジェラードによれば2013年の夏、彼にはアーセナルからのオファー(報道では移籍金はおよそ4000万ポンド{現在のレートでおよそ55億円})が届いていたが、説得してリヴァプールに残ってもらったのだという。
「彼の夢は、ここに来た最初の日からレアル・マドリーかバルセロナでプレーすることだったよ。昨年の夏、彼に言ったんだ。『アーセナルに行ってはダメだ』と。
それは全てに尊敬を持っての上の話なんだけれども、『アーセナルにとっては君は過ぎた選手だ。君がリヴァプールで30ゴールを獲得し、PFA年間最優秀選手賞を勝ち取ることが出来れば、バルセロナとレアル・マドリーは君の元に戻ってくるはずだよ』と。
僕は経験上それらのクラブを知っている。もしいいプレーをすれば必ず来てくれる。あるいは戻ってきてくれる。だから、スアレスに対してもそうなると分かっていた。
もちろん、僕は彼の夢のことを考えたが、同時にリヴァプールファンからの尊敬を得るためには少なくともあと1年プレーしなければならなかったと思う。
多くの人々は、彼にはさらに一年ここでプレーして欲しかったと思っているかもしれない。しかし、これはほとんどの外国人も同じなんだ。
僕の大きな夢はリヴァプールでプレーすることだった。そして、外国人選手の大きな夢はレアル・マドリーか、バルセロナだ。それは事実なんだ。
僕にとっては、ルイスがアーセナルに行くのを実際見たならば、とても悲しく、残念に思っただろう。今日彼が離れていったことも残念に思っている。
しかし、同時に幸せにも感じている。それは彼が望むもの、そして彼に相当する価値のものを手に入れたということなんだから。
ここに来た日以来、彼は毎日の練習と試合において、驚異的なものを見せていた。彼の妻はバルセロナの出身であるし、夢を叶えるために非常に熱心に働いた男を妬んではいけないと思う。
バルセロナに移籍すると彼が決断したなら、誰もそれに逆らうことはできない。ただ、アーセナルに去っていたなら、僕は失望していたね」