日本時間7月1日(火)、W杯決勝トーナメント1回戦を控えるのはグループHを2位で通過した伏兵アルジェリア。

アルジェリアが次に迎えるのは、強敵ドイツである。両者の対戦は今回が初めて。グループHでサプライズを演出したそんなアルジェリアだが、このほど新たなトピックが話題となっている。それが29日から始まったラマダンである。

ラマダンとはイスラム社会における断食月のことで、特別な例を除き日の出から日没まで飲食が許されない。これまでサッカー選手にもラマダンと向き合ってきた選手は多く、イスラム教徒を多く抱えるアルジェリア代表選手への関心が高まっていた。

しかし、ラマダンについて問われたアルジェリア代表ヴァヒド・ハリルホジッチ監督は、前日記者会見でメディアの姿勢に疑問を投げかけた。

ヴァヒド・ハリルホジッチ(アルジェリア代表監督)

「これは個人的な問題なんだ。ラマダンについて尋ねるなんて、敬意や倫理が足りないよ。選手たちは好きなようにするだろう。ラマダンに関する論争はやめにしたい。

ラマダンが始まった。アルジェリアの新聞が私自身、私のイメージ、そして私の名誉について批判するのを見たよ。私や私の家族に対しての憎しみを大きくしたいのだろう。本当に不快だよ。

イスラム教の選手たちを抱えるのはこれが初めてではない。私自身がイスラム教徒であり、ラマダンについてはこれまで選手たちの自由してきた。これはプライベートな問題なんだ。選手たちの表現の自由とも関係してくる。

我々のチームや行動を批判し続ける人は、恥ずべきだと思う。それでも私は監督を続けるし、このチームを率い続ける。私がしたことに対してあなた方が批判し続けることを残念に思うよ。

ラマダンのことを私に尋ねるのはやめてくれ。もしそれが続けば、離席させてもらうよ」

なお、ドイツ代表にもイスラム圏内にルーツを持つ選手はいる。トルコ系のメスト・エジルは職業の理由からラマダンをしないと発表している。

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