日本時間午前5時、レシフェのアレナ・ペルナンブーコでキックオフされるワールドカップ・決勝トーナメント1回戦、コスタリカ対ギリシャ。

イタリアを撃破するなど“死のグループ”をまさかの首位で通過したコスタリカ。 そして、我が日本代表も戦ったグループCでこちらもまさかの逆転突破を果たしたギリシャ。 コスタリカ代表MFジェルトシン・テヘダが「僕らはコロンビアやコートジボワールのことをもっと考えていた。ビデオカセットをチェンジしなければならない」 と語るなどある意味驚きとなった両国の激突。

その前に『BBC』などが伝えたプレビューネタを紹介。 なんでも今回が両国にとって初対決となるそう。そしてどちらが勝っても初のベスト8進出となる。

コスタリカにとってW杯ベスト16は1990年以来初で、その時はチェコスロバキアに1-4で敗れている。 ジョエル・キャンベルら今大会のメンバー4名はその1990年以降に生まれている。 CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)のチームでベスト16以上に到達したのは2002年のアメリカが最後。(準々決勝でドイツに0-1で敗戦)
コスタリカは今大会3試合でわずか1失点、それもPKによるもので流れの中からの失点はまだない。 今大会のグループステージ1失点はメキシコ、ベルギーと並んで最少。そしてその守備陣を支える守護神ケイロル・ナバスは今大会枠内シュート8本中7本をセーブしているという。(PK以外全て?)

一方のギリシャはこれが初のベスト16入り。 得失点差がマイナス(-2)ながら決勝トーナメントに進んだのはギリシャのみである。 そして、劇的なPKによりチームをベスト16に導いたヨルギオス・サマラスだが、彼にとってあのゴールは代表チームで実に1,478分ぶりの得点だった。 さらに、あのPKはサマラスにとって今大会で唯一の枠内シュートでもある。
なんでもギリシャが主要大会で勝った7試合は全て1点差だそう(1-0が4試合、2-1が3試合)。 そして、ワールドカップでの9試合で勝ったのは2度だけ、そのスコアはいずれも2-1で、対戦相手はアフリカ勢(2010年対ナイジェリア、2014年コートジボワール)。 またギリシャがW杯において得点したことのある試合はこの2試合だけである。(初出場の1994年大会はGS3敗、0得点10失点)
そして、W杯の戦いで無失点で凌いだ試合はあの日本戦のみ…。数字上、かなり特異性のあるチームだということが分かる。

最後に決戦に向けた監督、選手のコメント。

コスタリカのエースFW、ジョエル・キャンベルは「僕らにとって大切なのは早い時間で得点すること。 特にギリシャは得点したらDFを一層強化することで知られているからね」と試合のポイントを上げた。 そして、コスタリカのピント監督は 「我々は我が国のフットボール史を書き綴っている最中だ。 我が国がどれほど我々のワールドカップを楽しんでいるか分かっているので、我々はそれを(歴史をつくり)成し遂げたい。 我々は有利だとは思われていない。ギリシャはとてもいい選手がいるアグレッシブで技術的にも長けた強いチームだ」と相手を警戒。

一方、ギリシャを率いるポルトガル人指揮官フェルナンド・サントスも 「我々はこの試合でしっかりと注意を払わなければならない。相手は“死のグループ”を首位で突破してきた。彼らをあなどることはできない」と気を引き締めていた。

なお、ギリシャはGKオレスティス・カルネジスは出場できそうだが、MFパナジョティス・コネが欠場する可能性があるようだ。

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