本日行われた日本のワールドカップ初戦。
本田圭佑のゴールで先制した日本だったが、後半に2失点し、逆転負けとなった。そして、コートジボワールの2点を両方ともアシストし、強烈なインパクトを残したのが右サイドバックのセルジュ・オーリエだった。
フランス1部トゥールーズに所属するオーリエは21歳。今季は34試合に出場し、DFながら6ゴールをマークしている。
2012年1月にトゥールーズへ加入したオーリエだが、元は名門ランスユースの出身で16歳の若さでデビューを飾った期待の逸材。ただ、もともとのポジションはストライカーで、カップ戦でのデビューはサイドハーフ、そしてリーグ戦デビューでは右サイドバックで起用された。トゥールーズでも怪我人が相次いだ2012-13シーズンにはセンターバックにコンバートされたこともある。次年度にはチームが3バックを導入したことで、ストッパーとウイングバックという2つの役割を代わる代わる担当した。コートジボワール代表には昨年のガンビア戦でデビューしている。
175cm75kgと上背こそあまりないものの、爆発的なスピードと走力に長けた選手で、技術もまずまずのものを持っている。かつては周囲との連携、オーバーラップのタイミングの悪さ、判断力などが欠点だったが、試合での経験を積むなかで徐々に克服していった。
トゥールーズのアラン・カサノヴァ監督も「右サイドバックでいえば彼はリーグ1でも最高のひとりだ。トップではなかったとしてもね。彼はまだまだ成長できる。そのポテンシャルは途方もない。クローンが欲しいくらい」と絶賛。オーリエ自身も「かつては自分のクオリティーに少し疑いを抱いていた。今は監督が信頼してくれているし、これ以上隠れられない(立場に?)してくれた。責任を持たなくてはならないんだ」と述べている。
なお、日本戦ではクロスがとにかく鮮烈だったものの、クロス職人というタイプではなく、ミドルシュートのほうを非常に得意としている。ちなみに、日本戦のパス成功率は71パーセント(45/63)、96分の試合時間で走行距離は9.7キロ(チーム平均は8.4)だった。
オーリエとトゥールーズとの契約は2018年6月末まであるが、ここにきてアーセナルからの興味も伝えられており、来季はビッグクラブでプレーしている可能性もありそうだ。
【オーリエの公式Twitter(@Serge_Aurier)から。すんごいカラダしてます】
Work work work J-14 seule le travail paye
@JDAkpa on lâche rienpic.twitter.com/MRgToGlxaA
— SergeAurierOfficiel (@Serge_Aurier)
2014, 5月 29
(↑左がオーリエ、右はジャン=ダニエル・アクパ=アクプロ)
(権利元の都合により埋め込みコードの掲載を取りやめました)
【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ