バレンシアの新オーナーとなったシンガポールの富豪ピーター・リム氏は、クラブが再びレアル・マドリーやバルセロナ、アトレティコ・マドリーらとともにしのぎを削ることができるよう、この夏に大きな補強を行うとみられている。特に、チームの顔となる前線の補強に力を入れており、『Sunday Mirror』によるとプレミアのビッグクラブで燻る二人のストライカーに注目している。

その一人はチェルシーのフェルナンド・トーレス。昨日、ブラジルW杯のスペイン代表メンバー23名に選出されたFWは今季、28試合に出場しながら5ゴールに終わり、ジョゼ・モウリーニョ監督に失望をもたらした。30歳という年齢を考えてもW杯後に新天地へ向かう可能性は高いとされており、インテルが最有力候補として挙がっている。ただ、彼らが用意している1200万ポンド(およそ20億円)を上回る移籍金をバレンシアは既に準備しているようだ。

そしてもう一人が、同じくブラジルW杯に出場するメキシコ代表のFW、ハビエル・エルナンデス。マンチェスター・ユナイテッドのチチャリートだ。

彼も新たに就任したオランダ人のルイス・ファン・ハール監督のもとで、ウェイン・ルーニー、ロビン・ファン・ペルシーと再びポジションを争うことは賢明ではないとみられ、コミュニケーションの取りやすさを考えてもリーガへの移籍は常に頭にあるだろう。その偉大なゴールセンスを生かす舞台として、メスタージャを選ぶ可能性は十分にある。

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