5月31日、『AFP』は「ワールドカップでポルトガル代表とナイジェリア代表の拠点となるカンピナスでデング熱が大流行している」と報じた。

デング熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどが媒介するデングウイルスが原因で発生する熱帯病の一つ。適切な治療が行われた場合の死亡率は1~5%と高くはないものの、現在のところワクチンが開発されていないため、予防法は感染を避けることのみに限られる。

カンピナスはサンパウロから一時間ほどの距離にある、サンパウロ州第2の都市。記事によれば、同地区では今年に入って32384名のデング熱感染者が発生しており、そのうちそれぞれ27歳、69歳、81際の女性3名が重症化し死亡しているとのこと。

これは記録的な流行であり、2007年に発生したパンデミックでも感染者は年間11500名であり、半年ですでにその3倍近い数に達しているという。

ナイジェリア代表、及びポルトガル代表に対しては、空港、ホテルで十分な防虫対策が取られることになっているものの、サッカー選手は屋外でのトレーニングが必須。ワールドカップに向けて、この2チームは病気という不安も抱えて戦うことになる。

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