過密スケジュールが度々問題視されるフットボール界に、また新たな研究成果が突き付けられた。

サッカーにおける疫学を研究する機関『FootballResearchGroup』が、試合間の日数と怪我との関係性について研究結果を発表したのだ。

同機関はUEFAチャンピオンズリーグにおける負傷についてUEFAから調査を委託されている機関として知られており、2011年からはプレミアリーグの監査も行う調査集団である。

今回行われた調査は、以下の4項目の関係性について。

①怪我から負傷までに費やす期間
②試合間の日数
③負傷する確率
④試合結果

過去11年間のUCLの試合の中から27チームを対象に、調査が進められた。

同機関によると、関係性が見られたのは②と③の項目で、試合間の日数が短いほど選手が負傷する確率は上昇していることが明らかになったという。

今回の実験では中4日以内のサンプルと中6日以上のサンプルが比較され、その結果、中4日以内のケースでは負傷の確率が高いという結果が出ている。また、その負傷についてはハムストリングや大腿四頭筋といった箇所が多く、筋肉系のトラブルを誘発する可能性が高まるそうだ。

しかし、今回の調査では過密日程とチームのパフォーマンス(結果)の間には目立った関係は見られず、あくまで筋肉系負傷との関係のみが指摘されている。

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