ローマやインテルは今季好調なエラス・ヴェローナのFW、フアン・イトゥルベを巡る争いで、レアル・マドリーに対して劣勢を強いられている。

テクニックに優れたレフティで、南米時代には右サイドからのアグレッシブなドリブル突破とパンチの効いたシュートから「パラグアイのメッシ」「グアラニのメッシ」と呼ばれた、20歳のイトゥルベ。2010年に加入したポルトでは実績を残せていなかったが、今季、ローン加入したヴェローナでブレイク。ストライカーのルーカ・トーニや冬にナポリへ移籍したイタリアU-21代表MFジョルジーニョらとともにシーズン前半戦、6位と躍進したチームの原動力となった。

U-20から生まれ故郷のアルゼンチン代表へ鞍替えしたイトゥルベは昨年の夏、ローマとインテルのどちらかに移籍するとみられていたが、『Sky Italia』によれば彼はセリエAのチームとはどのチームとも話をしていない。

そして今、代理人のグスタボ・マスカルディ氏はレアル・マドリーとの話し合いのためスペインにいる。マスカルディ氏はマドリーのカルロ・アンチェロッティ監督と親密で、現在イトゥルベの来シーズンについて彼らと交渉中とのことだ。

マドリーは3月に右ひざ前十字靱帯断裂の重傷を負ったヘセ・ロドリゲスが来季の開幕に間にも合わないとみられており、元々FWの層自体もそれほど厚くないことから、イトゥルベに白羽の矢を立てたのかもしれない。


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