先日よりQolyでもお伝えしていたレアル・マドリーのホーム、サンティアゴ・ベルナベウの改築計画。そのイメージ写真が同クラブの公式HPで発表されている。
現地時間1月31日、レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長はスタジアム改築を委託する企業とのその詳細を発表した。
今回の改築の目玉は、アリーナ型スタジアムへの変革。スタジアムには開閉式の屋根が葺かれるようで、外壁も高級感あるデザインで整えられている。フロレンティーノ・ペレス会長は「新たな挑戦の時が来た。サンティアゴ・ベルナベウを世界最高のスタジアムに変える」と意気込んでいる。
静止画のように、東側のスタジアム外壁には内部の様子を投影できるスクリーンを搭載する。
今回の改築にかかる費用は4億ユーロ(およそ550億円)。ドイツの建設会社『GMP』とカタルーニャの建設会社『L35 Ribas』のジョイントプロジェクトである。
屋根は可動式。サッカーの試合だけでなく、他のスポーツ的・文化的イベントも開催できることが強みである。
スタジアムの内部にはホテルや商業施設、飲食店やレジャー施設が併設しており、サッカー以外からの収益も見込んでいる。ヨーロッパではこのような総合型スタジアムが一般的で、新スタジアムによって30%の収益増を計算しているとか。
阪神甲子園球場でも取り入れられている、リボン状LEDボードのようなものも。広告展開およびコミュニケーション展開を考える上でも、機能的な役割を果たしそうだ。
今回の工事を請け負う『GMP』のヴォルクヴィン・マルク氏は以下のようにコメントを残している。
ヴォルクヴィン・マルク(GMP)
「このプロジェクトは、サンティアゴ・ベルナベウを21世紀のスタジアムの中でも最先端のものに変革するものだ。我々のキャリアの中でも、最も重要なプロジェクトになることは疑うまでもない」
「新しいスタジアムがマドリード市のランドマークになるよう心がけおり、レアル・マドリーというクラブ、そしてその歴史的な価値を我々は維持していかなければならない。それこそアートが担うべき真の使命だよ」