とはいえ、ではワールドカップという舞台で成功を収められるかと言えば、難しいという答えにならざるを得ない。

なぜなら、メキシコのテクニカルさやスピード、ブラジルの老獪さはカメルーンにとって苦手なものであるからだ。それは彼らが北アフリカのチームやアンゴラ、南アフリカとの相性が良くないことからも明らかだろう。

ただ、これがフィンケ体制になってからどうか、という点は一つの希望となる。リビア、チュニジアとの3試合で2勝1分けと「これまで苦手としていた相手」に負けていないのは、分析の材料となるサンプルが少ないため断言は難しいものの、何かが変わった証拠とも解釈できる。

前代未聞のカメルーンサッカー連盟による「公募」が行われる中、代表監督の座を射止めたフォルカー・フィンケ。初指揮のナショナルチームで、自身初のワールドカップを戦う。前途はかなり厳しいが、わずかに希望の種も蒔かれているか。

カメルーンはご存じ中津江村と、フィンケ監督は浦和レッズと縁がある。難しいグループを戦うことになる彼らを、日本からも応援してみては? きっと、スリリングな時間を過ごせるはずだ。

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