9番目のJリーグ王者として2013シーズン、連覇という目標に臨んだサンフレッチェ広島。
とはいえ、主力の一人であった元日本代表DF森脇良太が浦和へ移籍し、また3年ぶりとなるACLとの掛け持ちでもあったため、開幕から9試合の成績は4勝2分3敗。ACLでも3分3敗のグループステージ敗退という結果に終わった。
しかし、リーグに専念できるようになった5月に入ると調子を上げ、1つの引き分けを挟んで8連勝を達成し一気に首位へ浮上。8月以降は再び黒星が目立ち始めたが、前季よりも守備的な戦い方にシフトしたチームはブレることなく、それが故に勝負強さを発揮。最後は、残り2節の段階で首位横浜FMとの間に存在した勝ち点5差を見事にひっくり返し、劇的な形でヴェルディ川崎(93-94)、鹿島(00-01、07-09)、横浜FM(03-04)に次ぐ史上4クラブ目のリーグ連覇を達成した。
シーズン終了後、前年の森脇に続き再び主力の日本代表GK西川周作が浦和へ流出したが、代わりに仙台の守護神、林卓人を獲得。他にも昨季甲府で右のウィングバックとして存在感を見せた柏好文や、悲願のJ1昇格を果たした徳島の中盤を濱田武とともに支えた柴崎晃誠などが加入している。
広島は15日、3連覇を目指す2014シーズンに向けた新ユニフォームを発表。ホームはユネスコの世界文化遺産にも登録されている厳島神社の鳥居からインスピレーションを得たデザインで、強く・堂々と優雅に構えるダイナミックな風貌を2色の紫(サンフレッチェバイオレットとディープバイオレット)で表現。
さらに、厳島神社の社殿から、朱塗りをイメージした発色性のある朱色、メロンクラッシュをアクセントに使用し、歴史・文化的な要素を取り入れている。内側にはサンフレッチェという名前の由来でクラブのエンブレムにも使われている「三本の矢」も。
2014モデルはディープバイオレットをメインに置いたコーディネート。ここ2シーズン、チェック柄、ボーダー柄とカジュアル寄りのデザインだったが、そこからうまく変化させてきたと言えるかもしれない。
なお、パンツは新スポンサーで、広島市に本社があり中四国・九州地区にショッピングセンター「ゆめタウン」やスーパーマーケット「ゆめマート」を展開するイズミ。「ゆめ」に因んだロゴマークは“You(あなた) me(わたし)”という意味を持つ。
白とグレーを基調としたシンプルなストライプ柄を採用したアウェイ。これはエンブレムに含まれているグレーのストライプと、厳島神社の境内の床(廻廊)からインスピレーションを得たデザイン。首もとや袖口にアクセントカラーとしてホームと同じサンフレッチェバイオレットと朱色を取り入れ、清潔感のあるクリーンなデザインに仕上げている。
厳島神社の廻廊には、水災害から社殿を守るため水避けの溝が入れられており、このことから「敵地でも固い守備力とクラブのプライドをかけて戦って欲しい」という願いが込められている。
【Jリーグ】2014シーズンの新ユニフォームまとめ ~J1、J2、J3