1990年代なかば、複数のボールを用意してスローイン時などにすばやく選手にボールを渡す「マルチボールシステム」が導入されたことで、試合の進行がよりスムーズとなり“スピード”が増した現代サッカー。しかし、その弊害だろうか、ちょっぴりかわいそうなイエローカードを受けてしまった選手が週末、トルコの1部リーグで目撃された。

15日に行われたシュペルリギの第15節、カズムパシャ対ベシクタシュ。どこの国の試合でもよく見られる光景だが、プレー再開時に2つのボールがピッチへ入ってしまった場面で、カズムパシャの元オランダU-21代表DF、ライアン・ドンクがとった行動は・・・。

拾ったボールをなぜか手に持ったままプレーを続け(一応投げ出す機会はあったはず)、最後はチャンスを迎えたベシクタシュ選手のボールにそれをぶつけてナイスインターセプト。ピッチ上にボールが2つあることをうまくアピールできたかに思えたが、残念ながら主審にその思いは届かず、無情のイエローカードを受けてしまった。

「すぐにボールを出したかったけど、どうすればいいのか分からなかったんだ。自分が間違っていたよ」と語ったドンク。

試合前日、「ベシクタシュ戦が待ちきれないぜ!」と燃えていた彼だが、試合後のツイートはこの通り。

ryan-donk-twitter

しかも、これもベシクタシュサポーターの怒りを買ったらしく現在は削除されており、

おそらく「(言葉がないよ).」という無言のメッセージが残されている。

なお、試合の方はホームのカズムパシャが2-1で逆転勝利。元オランダ代表FWバベルやスウェーデン代表GKイサクソン、シリア代表FWマルキなどを擁するチームが首位フェネルバフチェに次ぐ2位をキープしている。

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