11月22日、オーストラリアン紙は「ベガルタ仙台の監督に就任することが決まったグラハム・アーノルド氏は、かつての教え子であるトム・ロジッチを獲得したいと考えている」と報じた。

トーマス・ピーター・ロジッチ、通称“トム・ロジッチ”は1992年生まれの20歳。名字から分かる通りセルビアにルーツを持っている左利きの攻撃的MF。187㎝という体格を持ちながらも、高い技術と破壊力あるシュートに加えてスピードも併せ持つ、オーストラリア期待の若手として知られている。

昨年滝川第二高の木下稜介選手が最終選考に残ったことで知られているナイキのスカウトプロジェクト「The Chance」の出身者であり、2011年の合格者8名のうちの1人。また2010年にはフットサルのオーストラリア代表としてアジア選手権に出場し6ゴールを記録するなど、異色のキャリアを持っている。

若くしてAリーグで鮮烈な活躍を見せたロジッチは2013年1月にスコットランドの強豪セルティックへと移籍。しかし、これまでの一年半でわずか13試合しか出場機会を与えられていない。

記事によれば、現在のところは具体的に動いているという段階ではないようだが、欧州で出番を与えられていない教え子にチャンスを与えたいという気持ちを持っていることを明かしている。

オーストラリアン

グラハム・アーノルド ベガルタ仙台次期監督

「私は日本に行くからと言って、オーストラリアのサッカー選手の育成に対する支援を止めたくはないんだ。

オーストラリアの選手のクオリティは、間違いなく日本のリーグにも適応できると思う。そして幸いなことに、上手くやれるだろうと思えるタイプの選手を知っている。

(代表のポステコグルー監督が、トム・ロジッチが仙台にレンタル移籍するのではと話していたが)

確かに私はトム(・ロジッチ)と話はしたよ。しかし、それは別に仙台へのレンタル移籍に関連するような内容ではなかった。彼を以前指導していた監督として、そして彼がフットボーラーとして必要なことについて話しただけ。

彼は急速に進歩している。セントラルコースト・マリナーズにいたことから考えればね。トムはセントラルコーストでプロになり、それからスコットランドへと旅立っていった。そして今、セルティックではまだ10試合程度しかプレーできていない。

彼には機会が必要だ。スタメンでピッチに送り出され、そして90分間試合でプレーすることが大切なんだ。それは、彼が成長するための唯一の方法なんだよ。

私は、いつもトム・ロジッチに自分のチームでチャンスを与えてやりたいと思っている。もしできるのであればね」

 

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