昨日お伝えした、Nikeの世界的スカウトプロジェクト「The Chance」の最終セレクションが25日にバルセロナのミニ・エスタディで行われ、木下稜介(滝川第二高)が日本人初となるグローバルツアー参加の16名に選ばれた。
カンプ・ノウに隣接するミニ・エスタディでゲームに臨む木下。(左は山之内)
100名が参加したグローバルファイナルの上位26名によって行われた30分3セットのゲーム。日本から参加し、最終セレクションのメンバーに残ったFW木下稜介、MF山之内優貴(鹿児島実業高)など、選手たちはスペインの日差しの下、精一杯のプレーを披露した。
試合を裁いた、イングランドのプレミアリーグでお馴染みのハワード・ウェブ主審も、「質の高いパフォーマンスだった。彼らの何人かとは近い将来、プロのゲームで会いたい。最終戦に残った26名については、皆プレッシャーの中でもよい試合を情熱と決意をもってやっているところを見せてもらった。ピッチでの態度もしっかりしていた。これは最高のフットボーラーを目指す若いプレイヤーに必要で重要な資質だ」と語っている。
Howard Webb
そして、運命の結果発表。マンチェスター・ユナイテッドやユヴェントスを含む世界有数のクラブチームと対戦するグローバルツアー16名のメンバーの中に、木下が日本人で初めて名を連ねることになった。
以下は木下選手のコメント。
「今日のプレーの出来は良くなかったので、正直呼ばれないと思っていました。呼ばれたときは本当に自分が呼ばれたのかわからないぐらいびっくりして、今まで生きてきて一番嬉しかったです。頭が真っ白になりました。これまでたくさん練習したので、それが報われたんだと思ったら、思わず嬉し泣きしてしまいました。次の1月のスカウトツアー開始までは、けがは絶対しないようにして、ベストコンディションで迎えたいです。ここからが一番しんどくなるので、最後の一人に残るように力を出し切りたいです」
彼らはバルセロナでさらなる強化トレーニングと対戦スケジュールをこなした後、4週間に渡るツアーへ出発。イングランド・プレミアリーグが支援するナイキアカデミー入りを目指すほか、クラブのコーチやスカウトが見つめるなかでプロ契約の“チャンス”を得ることになる。
以下はナイキアカデミーを代表するジミー・ギリガン氏のコメント。「選ばれたプレイヤー達には本当によくやったと言いたい。10万の中の16名。それぞれと、これから一緒にやっていけることを楽しみにしている。今の瞬間は楽しむべきだが、やるべきことはたくさんある。彼らは世界でも屈指のユースチームとプレーする素晴らしいツアーに行くことになる」
■ 最終選出された16名
#6 Ismail H'Maidat, Belgium
#7 Dario Van Den Buijs, Belgium
#8 Wallace Camilo, Brazil
#27 David Fernandes, France
#32 Dimitris Komnos, Greece
#39 Marco Di Lauro, Italy
#41 Ryosuke Kinoshita, Japan
#68 Kirill Laptev, Russia
#72 Petar Golubovic, Serbia
#76 Teboho Charlie Tsotetsi, South Africa
#77 Melusi Zulu, South Africa
#78 Saifeddine Alami Bazza, Spain
#79 Gonzalo Balbi, Spain
#83 Bubakary Sonko, Sweden
#92 Jose Figura, United Kingdon
#100 Brian Iloski, United States
(筆:Qoly編集部 O)