先日、お伝えした筋金入りのウォルヴァーハンプトンファンにまつわる後日談が『BBC』などの現地メディアで報じられていたので紹介する。

愛するウルブスのホームゲームを1976年以降ずっと観戦し続けていたピーター・アボットさん(57歳)。 そのアボットさんは先週土曜日のコヴェントリー戦は義理の娘サラさんの結婚式があるため駆けつけることはできなかったが、あるサプライズが待っていたという。

ウルブスの得点記録を持つレジェンド的存在である元イングランド代表FWスティーヴ・ブルがアボットさんのもとに“派遣"されたそうで、思いがけない出来事にアボットさんも驚きを隠せなかったという。この粋な計らいはウォルヴァーハンプトンが手配したと伝えられている。

イプスウィッチ在住のアボットさんは普段こなしているウォルヴァーハンプトンへの往復530キロ!の旅をこの日はお休みして、サラさんの結婚式に出席していた。

【イプスウィッチとウォルヴァーハンプトンの位置関係】


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このサプライズについてアボットさんは「彼ら(新郎新婦ら?)が写真を撮っていたところ呼ばれたんです。そして突然、私に背を向けていた男性が振り返ったんです。“ブリー"(ブルの愛称)でした」、 「ビッグサプライズとしてクラブは彼を手配していたんです。彼はレジェンドですよ。私たちは昔話やクラブの現状を語り合いました。本当に打ち解けた会話でした」と話したという。また、ウルブスで306ゴールを記録したレジェンド、ブルはサイン入りユニフォームとコヴェントリー戦のプログラムも持って駆けつけていたそう。

アボットさん曰く、「(ウォルヴァーハンプトンまで)往復で300マイル(約483キロ)以内の場所に住んだことがない」そうで、“ブリー"から『ワオ、毎週どうやって長旅をしているんだい?』と聞かれたとか。 この日15時にキックオフされたコヴェントリー戦は1-1の引き分けで終了を迎え、アボットさんは「(試合情報を追う)テキストはたくさんありましたが、(電波の)受信状況がかなり悪くてひどくイライラしました。試合が終わった後、数分ひとりになって思ったんです。『あぁ試合を見逃したんだ』って」と語った。

ただし、新郎新婦は素晴らしい時間を過ごしたし、今年自分が出席した結婚式のなかで最高のものだったともアボットさんは話したという。


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