冬季開催への移行が噂される、2022年W杯カタール大会。

先日、近隣国からの移民への強制就労が報じられた同国開催のW杯だが、50度にも達する夏場にこの世界的なスポーツイベントが本当に開催できるのかFIFA側からも疑問の声が相次いでおり、先日FIFAのゼップ・ブラッター会長自身も冬季開催への移行の可能性を仄めかした。

そんな開催シーズンに揺れる2022年大会のW杯だが、どうやらもし冬季開催が決定した場合、FIFAは多額の損失を被ることになりそうだと、英国紙『Telegraph』の記者が伝えている。

記事によると、2018年W杯および2022年W杯の放映権はすでに各放送事業者へと売却済であり、もし冬季開催になれば、各テレビ局はFIFAに対して放映権料の倍賞を求める可能性があるとのこと。

アメリカ最大級の番組供給会社『FOX』は、2018年W杯と2022年W杯の放映権を2億6500万ポンド(およそ420億円)ですでに購入しているが、アメリカではNFLが冬場に本格シーズンを迎えるため、2022年W杯冬季開催に反対。また、この時の交渉について、「1930年大会からずっとそうであったように、この契約はW杯が夏場に開催されるということを前提に結ばれたものである」と指摘しているという。

これに対して、FIFAの事務局長ジェローム・ヴァルケは、もし2022年大会が冬季開催に変更されても、各放送事業者に対して放映権料の補填には応じないとの発言をしたとのこと。すでに売却した放映権料の扱いをFIFAが今後どう処理していくのか、注目が集まるだろう。

夏場の気温を考慮して議論が進められている2022年大会の冬季移行問題。仮に冬季開催へとシフトすることになったとしても、FIFAは厳しい局面に立たされることになりそうだ。

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