6月30日、ヘラルド紙は「最悪のシナリオを考えれば、デュランテの出場資格が2016年まで認められない可能性もある」と報じた。
先日FIFAはニュージーランド代表に出場する権利のない選手を起用した疑いがあるとして、調査を行うことを発表していた。
FIFA側からは選手の名は明かされていないものの、その対象となっているのはほぼ100%、オーストラリアから帰化し3月26日のソロモン諸島戦でデビューしたDFアンドリュー・デュランテである。
アンドリュー・デュランテに関して言えば、彼はオーストラリア代表に招集された経験があるものの、一度も出場はしていないため国籍変更の権利はある。そこで問題となるのは五年間の居住経験があるかどうか、という点である。
彼は2008年にニュージーランドからオーストラリア・Aリーグに越境参加しているウェリントン・フェニックスに入団し、累計では5年間の居住という点はクリアしている。
しかし2011年に3ヶ月間のみであるがシドニーFCへレンタル移籍したことがあるため、FIFAがこの点をどう評価するかが大きなポイントになる。
記事によれば、最悪の場合はこのレンタル移籍を実行した段階で、ニュージーランドへの五年間の居住という条件がリセットされる判断がされる可能性があるという。
その場合、レンタルバックでウェリントンに戻ってきた2011年5月からの5年間の居住が必要となり、2016年5月にならなければデュランテのニュージーランド代表入りが認められないことになる。
ニュージーランドサッカー協会はFIFAの調査を歓迎し、これがむしろ自分たちの正しさを証明することになると自信を見せていた。しかし、メディアは逆に悪い方向に進む可能性もあると考えているようだ。