6日、アウェイチームにとって“難攻不落”のホーム・アステカで行われた2014年W杯・北中米カリブ海地域の最終予選第1節、ジャマイカ戦で0-0と引き分けたメキシコ。
自陣に引いた相手からなかなかゴールを奪えず、カウンターからあわや失点というフラストレーションの溜まる展開にアステカは前半からブーイングの口笛に包まれ、終盤にはメキシコのボール回しにブーイング、ジャマイカのパス回しに“オーレ”の掛け声が鳴り響く始末に。
そんな苦々しい試合を終えた後、守護神ヘスス・コロナがTVアステカのインタビューを受けてる最中に代表チームのキャプテン、フランシスコ・“マサ”ロドリゲスが後ろで・・・
シナロア州マサトラン出身の“マサ”こと、フランシスコ・ロドリゲス。
メキシコでは希少な長身センターバックとして2006、2010年W杯に出場し、代表ではこれまで70cap以上を記録。クラブレベルではチバス・グアダラハラでプレーした後、オランダの名門PSVに4シーズン在籍。11/12シーズンよりドイツ1部・シュトゥットガルトへ加入し、日本代表FW岡崎慎司とチームメイトになった。
“チェポ”デ・ラ・トーレ体制の代表チームではキャプテンを務めているが、ドイツでは昨シーズンこそ主力としてプレーしたものの今シーズンは出場機会が減ったことと今年はW杯の最終予選、(出場が決まれば)来年には本大会が控えることもあり、1月に国内復帰を決断。現在はクルブ・アメリカに所属している。
誰もが北米では絶対的な存在として認識するメキシコ代表だが、実は一般に思われている以上にW杯予選では毎度ぎりぎりの戦いをしてきた過去がある。チームを束ねるキャプテンのこの振る舞いは、この日の結果以上にこれからの戦いに不安を残すものとなった。