「これは八百長に対しての史上最大の捜査である」

欧州刑事警察機構は2月4日、オランダ・ハーグで行われた記者会見において「世界全体の680試合において八百長が行われた可能性があり、イングランドで行われたチャンピオンズリーグの1試合もそれに含まれている」と発表した。BBCが報じた内容をお伝えする。

18ヶ月間の大規模な捜査の末にアジアの犯罪シンジケートを摘発したと話した。シンガポールに拠点を置くこの組織は世界15カ国で八百長を行い、ヨーロッパ全土の犯罪組織とも連携していた。これにはマッチオフィシャル、クラブ関係者、選手など425名が関与していたという。

八百長が疑われるのがどの試合であるかについては、最近3~4年の間の1つであると報告。これについては司法手続きが進行中であるため、詳しい情報は明らかにできないという。

他の操作された試合については、ワールドカップ予選、ならびにEURO予選、ヨーロッパリーグのいくつかに疑いがあると話した。また、“不審な試合”がヨーロッパで380試合存在し、アジア、アフリカ、中南米においてさらに300試合が疑われているとのこと。

ドイツで行われた“操作された試合”においては、関係者は1380万ポンドを賭け、1730万ポンドのリターンを得ていたとのこと。また、審判と選手に対して1試合あたり最大86000ポンドの賄賂を届けるネットワークが存在していたことをドイツ警察は明らかにしている。

欧州刑事警察機構はこれらが「氷山の一角であるかもしれない」と話している。また、ディレクターを務めているロブ・ウェインライト氏は、このように話した。

「これは、明らかに欧州で行われている八百長に対しての、史上最大の捜査である。欧州サッカーにとっての大きな問題を露わにすることが出来た。我々は大規模な犯罪ネットワークを発見している。

焦点はイングランドではなく、他の国に向いてはいる。しかし、犯罪組織の規模は我々が驚くほどであったし、広範囲に広がっていた。このような犯罪的陰謀が、イングランドでの試合に関与することがないと思うのなら、それはただの自己満足に過ぎない」

(筆:Qoly編集部)

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