「ここでプレー出来たことは、本当に幸せ」
12月6日に開幕を迎えたFIFAクラブワールドカップ。サンフレッチェ広島と開幕戦を戦ったオークランド・シティは1-0で敗北を喫し、大会を去ることとなった。
しかし実力で勝る相手を前にして、スーパーセーブでゴールを守ったオークランドのGKタマティ・ウィリアムズに対して、高い評価が集まっている。彼がFIFA.comのインタビューに答えた。
「僕にとってはほろ苦い思い出だ。ここでプレー出来たことは、本当に幸せだよ。ただ…ゴールを除いてね」
ウィリアムズはサッカー一筋で育った選手ではない。20代前半はファッションモデルとして全世界を飛び回る生活を送った。
「僕はミラノ、パリ、ニューヨークに住んでいた。いろいろなところのショーに出演したよ。それ自体は好きだったね。ただサッカーを後回しにしなければいけないということも意味していた。それはとても大変なことだった。
最近、僕は選手に戻って試合に集中することにしたんだ。だから、今は逆にモデルが後回しだね。オークランド・シティの一員として戦うために。ただ…幸せには、なれなかったよ。
(海外のクラブからプロ契約のオファーがあるのでは?) そういうことが起こっているのは、とても素晴らしいことだと思う。
だけど、僕は本当は獣医になりたくてね。学校で生物学を勉強しているんだ。要するに、現実的にいろいろなオプションがあるって事だね。
ワールドカップが開催されたスタジアムで、25000人のファンの前で、日本のチャンピオンとプレーした。でも数日の間に、今度はマヌワツのデコボコのピッチに行かなければならない。マヌワツには失礼だと思われるかもしれないけど、やはり彼らの環境は貧弱だ。とても対照的だよ」
(筆:Qoly編集部 K)