猿でもわかるゴールラインテクノロジー

12月の風物詩、クラブワールドカップ(以下、CWC)開幕まであとわずか。

革新的なサッカーでJ1を制したサンフレッチェ広島がどこまで世界に通用するのか今から楽しみですが、サッカー史的に今回最も注目されるのは、なんと言ってもゴールラインテクノロジーの導入でしょう。これまでの議論や今後の導入を占う意味でも、日本で行われるこのCWCが一つの分岐点になることは間違いないはずです。そこで今回は、FIFAが導入を発表したこのゴールラインテクノロジーについての概要や導入に至るまでの経緯をまとめます。

名前は知られつつも意外と謎の多いゴールラインテクノロジー。その詳細に迫ります。

▼導入に至るまでの簡単な経緯

サッカーでは、ボールがゴールラインを完全に割らない限りゴールは認められません。

ゴールラインテクノロジーとは、ボールがゴールラインを完全に越えたかどうかテクノロジーを用いて判定するシステムのことです。FIFAは以前よりその導入を主張していましたが、精度等をめぐってIFAB(国際サッカー評議会)から認可を受ける必要がありました。

そして今年の7月、IFABがこのテクノロジーを認可したことをFIFAが特別総会で発表。今年のCWCを皮切りに、最終的には13年のコンフェデ杯、14年のW杯での導入を目指すことが決まっています。またFIFAは同時に、各コンペティションで導入するか否かの判断はその主催者に委ねることを表明しています。

ちなみに、FIFAが本格的にゴールラインテクノロジーを主張し始めたのはこのシーンがキッカケだと言われています。サッカーファンにはお馴染みですね。