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この後、19:00より県立鹿島サッカースタジアムにて『スルガ銀行チャンピオンシップ2012IBARAKI』鹿島アントラーズ(日本)対ウニベルシダ・デ・チレ(チリ)が行われる。
スルガ銀行チャンピオンシップは前年度のナビスコカップ王者とコパ・スダメリカーナ王者が日本で対戦する国際大会。2008年に始まり、昨年はジュビロ磐田がインデペンディエンテ(アルゼンチン)をPK戦の末に下し、賞金3000万円を獲得。準優勝チームにも賞金1000万円が与えられる。
さて、今回鹿島と対戦するウニベルシダ・デ・チレは昨年のコパ・スダメリカーナを圧倒的な強さで制し、今年のコパ・リベルタドーレスでもベスト4に進出。さらに1シーズン2ステージ制のチリ国内リーグでも2011年前期から3連覇中とコロコロやウニベルシダ・カトリカといった国際的にも有名なライバルを寄せ付けない強さを誇っており、今現在、南米でも5本の指に入る強豪と言っていいだろう。ただ来日メンバー紹介の記事中にも記したが、昨年のコパ・スダメリカーナで得点王に輝いたエドゥアルド・バルガスが今年始めにナポリ(イタリア)へ移籍し、今夏にも中盤の要だったマルセロ・ディアスがバーゼル(スイス)、ドリブル、身体能力に優れたジュニオール・フェルナンデスが細貝萌の所属するレヴァークーゼン(ドイツ)へそれぞれ移籍。さらに生え抜きで将来を嘱望されるFWアンヘロ・エンリケスがユース代表に招集されたため来日しておらず、個人として特別際立った選手はいない。しかし、アルゼンチン人ホルヘ・サンパオリ監督率いるチレは(決して個人能力が低いわけではないが)圧倒的な運動量で選手が目まぐるしく動きまわりながらバルセロナのようにパスをぽんぽん繋ぎ、どこからでも点が取れるいわゆる個人の力には依存しない組織力が売りで、彼らの離脱はチーム力として大きな影響を与えないだろう。一方で付け入る隙を挙げるとすれば、基本的にかなり攻撃的なチームで守備面では割と相手にスペースを与えること、そして何より日本のこの真夏の暑さでチームの基礎である運動量を保てるかということである。それでもかなり早いうちから時差のないオーストラリアで合宿を行ってきており、この試合へ懸ける意気込みは日本人の我々が思う以上に強い。
この現在、南米最高峰のレベルを保つチレ戦は鹿島にとって現状の力を測る試金石であると同時に自分達の存在を世界に誇示するチャンスでもある。特に現在行われているロンドン五輪で日本代表が“Jリーグの力”を世界にアピールしてくれている。鹿島にも日本、そしてJリーグの代表として恥じないプレーを見せてもらいたい。
なお、この試合の模様はフジテレビNEXTにて生放送される。
(筆:Qoly編集部 H)