今季は、プレミアリーグで二つの大きな人種差別発言問題(ジョン・テリー×アントン・ファーディナンド、パトリス・エヴラ×ルイス・スアレス)が大きな話題を呼んだが、残念なことに、トルコリーグ(フェネルバフチェ対トラブゾンスポル)で似たような事件が発生してしまった。
この一件に関して、二人の当事者エムレ・ベロゾール(フェネルバフチェ)とディディエ・ゾコラ(トラブゾンスポル)は以下のように語っている。
「エムレとおれは試合でマッチアップすることになったんだけど、彼はおれに『汚い黒人!』と言い放ってきたんだ」
「こんな出来事はおれの人生の中で初めてのことだよ。ヨボやソウみたいなアフリカ人選手をチームメイトに持っているエムレみたいなプレーヤーが、こんなことを言うなんてね・・・。全く理解に苦しむ」
「とにかく、おれたちは自分たちの仕事に集中するさ。一体この肌の色のどこに問題があるっていうんだ?サッカーファン、FIFA、プレスたちは人種差別反対の声明を発表しているし、今回のことは、何かしらの処罰が下されるようにに祈っている」-ディディエ・ゾコラ
「試合では白熱し過ぎてしまうことがあるし、時には相応しくない言葉を口にしてしまうことがあるんだ。たしかに、おれはバカなフレーズを使ってしまったよ。だけど、彼もおれのことを侮辱してきたという事実もある」
「あれから5分ぐらい経って、おれは彼に謝り、試合後にはハグしあった。ただ、いずれにせよ、おれのことを知る全ての人に謝罪したい。おれがしでかしてしまったことについては、とにかく謝りたいという気持ちでいっぱいだ」-エムレ・ベロゾール
なお、現時点では、トルコサッカー協会から処分についての発表はない。
(筆:Qoly編集部 T)