英国紙『ガーディアン』が興味深いデータを出していたので紹介しよう。実はイングランドはEURO2012予選で全51ヶ国中2番目にキーパーへのバックパスが多いのだ。イングランドの全4478本のパスの内136本がキーパーへのバックパス。全てのパスの内3.04%を占め高い数字を出している。
ちなみにパスサッカーが根付いているスペインは1.29%とイングランドの半分以下の数字だ。このことからイングランドのDF陣とMF陣はプレッシャーがかかると後ろに戻す傾向がありビルドアップに支障をきたすということが指摘されている。
直近のイングランドとスペインの試合とスウェーデンとの試合のバックパスのデータも出しているが(上記の図参照)イングランドのシャギエルカとテリーはプレッシャーがかかると前に繋げないことがデータでも証明されている。
同記事では「バックパスに恋に落ちたイングランド代表」とこの現状を強烈に皮肉っている。カペッロ監督がもしもパスサッカーへの転換を考えているのならば、DFラインからビルドアップできる選手をチームに加えるか、ビルドアップに対してチーム全体で意識して練習しなければいけないだろう。
(筆:Qoly編集部 M)
【厳選Qoly】サガン鳥栖MF長沼洋一「WBが嫌だった」から始まった武者修行…川井健太監督との出会い、苦節8年目での二桁ゴール(インタビュー)