5節が終了した今季のセリエA。ユヴェントスとウディネーゼが無敗で首位に立つなか、健闘が目立つのが3勝1分け3敗で3位タイにつけるサルデーニャの雄、カリアリである。
カリアリのオーナーであるマッシモ・チェッリーノ氏(写真)は現在の好調なチーム状態を維持するべく様々な方策を練っており、9月17日のノヴァーラ戦ではサポーターに対して、「悪運を振り払うために紫色の服でスタジアムに来てくれ」と要請。その結果、チームは見事2-1で勝利を手にした。(※ノヴァーラの1点は森本の今季初ゴール)
これで何かを掴んだのか、今週末の17日(日)に行われるシエナ戦に向けて、再びチェッリーノ氏が動きだした。その内容はというと、「クラブエンブレムの中央に入っているサルデーニャ州の旗、“クワトロ・モーリ”(4人のモーロ人)は包帯で目を覆われているが、あれは良くない。パレルモ戦でカリアリが負けたのは目が見えなかったせいだ」と、今季唯一の黒星であるパレルモ戦の敗因を冷静に分析。そして、「だから今度のシエナ戦、選手たちの目が隠れないよう、サポーターも目ではなく額に包帯を巻いて観戦してほしい」と訴えたのだ。
前節のレッチェ戦は「目が見えていたから勝利できた」らしい。
「なんだってー!!」と驚くべきなのか、「いやいや、ちょっと待て」とツッコむべきなのか迷うところだが、どちらにせよチームの好調ぶりを止めたくないのはサポーターも同じ。サルデーニャの旗にケチをつけるオーナーの姿勢にブツブツ言いつつも、おそらく日曜日のスタディオ・サンテーリアには白いハチマキ姿のカリアリサポーターがぞろぞろと現れるに違いない。
(筆:Qoly編集部 O)